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  • 2025.11.27

    経済学部?境 新一研究室が下北沢ゴミ箱社会実験に関する調査?分析ならびに考察に取り組みました

【1】ゴミ箱社会実験の趣旨?目的
 小田急線?下北沢駅にある商店街では毎年秋季に100店が参加する大規模なカレーフェスティバルが開催されます。今年度、経済学部?境 新一研究室は下北沢エリアマネジメント協議会(オブザーバーの世田谷区も関わります)、ならびに、下北沢商店連合会より依頼を受け、このカレーフェスティバルの開催期間お中(10月9日~10月26日)に、事前に異なる4か所に設置されたゴミ箱に捨てられたゴミを回収して内容を分類し、その結果を分析ならびに考察する社会実験に取り組みました。
 具体的には、1日2回、17:00、20:00に回収されるゴミの内容を複数期日について分類し、その結果を分析ならびに考察することによって、通常時とイベント開催時における物流、人流にどのような変化があるか、またゴミ箱設置の実質的な意義などを評価するものです。ゴミには様々な情報が含まれ、その調査分析には安全性、コンプライアンスの視点から留意する必要もありますが、今回はこうした点に関して下北沢エリアマネジメント協議会と商店街振興組合が対応してくださいました。

【2】調査分析の期間
 2025年10月15、17、18、19日 計4日間(10時~21時)。

【3】調査分析担当
 澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网経済学部 境 新一研究室 教員ならびに3年次ゼミナール学生。

【4】調査分析の対象と方法
(1)4か所に設置されたゴミ箱(以下の図を参照)。

(注)「下北沢エリアマネジメント協議会」2025年10月の資料より引用。
(注)「下北沢エリアマネジメント協議会」2025年10月の資料より引用。

(2)作業
 当研究室では、上記スケジュールにしたがって、毎回16:00、ならびに、20:00にゴミ集積場に集合し、朝昼/夜の2時点の4か所から集積されたゴミ箱の合計回収ゴミを次の分類基準(学生と下北沢エリアマネジメント協議会と協議して決定)にそって分類し、写真撮影を行った後、点数をカウントし、気付いたことなどを記録する。最後に可燃、不燃のゴミ袋に入れ替えて作業を終了する行為を繰り返した。

◎ゴミ?資源10分類
No|分類名|主な内容|出し方の特徴
[1]紙類?布類 紙箱、雑誌、新聞、書籍、パンフレット、ティッシュ箱、厚紙、衣類など 再生可能素材が多く「資源」扱いが中心。汚れやコーティングがあるものは可燃ゴミ。
[2]プラスチック?ビニール類 容器包装プラ、ポリ袋、ラップ、カップめん容器、発泡スチロールなど 基本は「可燃ゴミ」。識別マーク付きのものは「拠点?店頭回収」対象。
[3]ガラス?びん類 飲料びん、調味料びん、割れたガラスなど 汚れがなければ「資源」。割れや油付きは「不燃ゴミ」。
[4]金属類 缶(アルミ?スチール)、鍋、フライパン、やかん、金属キャップなど 飲料?食品用は「資源」、その他は「不燃ゴミ」。
[5]家電?電気製品 エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電話機、小型家電など 大型家電は「家電リサイクル」。
[6]電池?危険物類 乾電池、充電池、スプレー缶、カセットボンベ、ライター、刃物など 使い切り?安全処理後に「不燃ゴミ」。一部は販売店や拠点回収。
[7]家具?大型ゴミ カーペット、布団、クッション、ゴルフクラブ、家具、自転車など 一辺30cm超は「粗大ゴミ」。再利用困難な大型品。
[8]食品関連ゴミ 生ゴミ、卵殻、ティッシュ、紙おむつ、貝殻、落ち葉など 「可燃ゴミ」が中心。水分を切るなど衛生面に注意。
[9]危険?特殊廃棄物 灯油、ガソリン、薬品、塗料、消火器、注射針など 「販売店?専門回収」に依頼。区では収集不可。
[10]その他?複合素材品 革製品、カーボン紙、ガムテープ、CD?DVD、トランプなど 材質が混ざるため「可燃」または「不燃」。判断に迷うものが多い。

【5】調査結果(ここではその一部を掲載)

(注)「下北沢 ゴミ箱社会実験?調査分析 報告」(2025年10月25日)より引用。
(注)「下北沢 ゴミ箱社会実験?調査分析 報告」(2025年10月25日)より引用。

【6】分析ならびに考察、結論
(1)分析の視点 
  分析の視点としては、ゴミの種類(可燃/不燃)と総量?点数?内訳、天候(晴/曇/雨)、時間帯(朝昼/夜)、曜日特性(平日/週末)があげられる。

(2)可燃ゴミと不燃ゴミ 総量と点数
 ?可燃、不燃ともに朝昼の方が多い。  ?金曜は夜の方が多い。週末ほど多い。
 ?晴?曇の方が多い。

(3) 可燃ゴミ 点数内訳
  飲食テイクアウトは週末、特に土曜の夜が多い。カレーフェスは、平日ほど夜、週末ほど朝昼のゴミが多い。カレーフェスに関連したテイクアウトは朝昼に多く、夜は少なく、店内で食べていると思われる。タバコ箱は週末にかけて多くなり、外国産(中国系が特に多く、次いでアジア系、欧米系)が中心である。
 ことからインバウンド(海外からの旅行者など)が週末に多く来られていることが推定される。

(4)不燃ゴミ 点数内訳
  PETは不燃のうち33~57%と最も大きく、次にプラコップ、第三位に缶となっている。
  PETは平日は夜の方が、週末は朝昼の方が多い。金曜は夜の方が多い。週末ほど多い。晴?曇の方が多い。
  缶は週末の方が多く、かつ、酒の割合が高い。夜の酒の割合は高い。酒については、タバコ箱と同様に週末になるほど、外国産(中国系、アジア系、欧米系)の割合が多くなり、インバウンド(海外からの旅行者)が多く来られていることが推定される。

(5)概観
  カレーフェスティバルの開催はゴミの量?質に影響を与えていると推定される。週末のゴミ量は平日の2倍ある。特に不燃ゴミの割合が飛躍的に高くなる。またゴミの質、種類も週末になるほど多様化する。

【総括】
 今回、当研究室が日常的にフィールドワークをふまえた研究手法を用いていることから下北沢ゴミ社会実験の調査依頼があったものと考えられます。調査分析の報告書は本年10月末に速報を兼ねて依頼者に提出し、その後、主な内容が本学の文化祭(11月2?3日)にも発表掲示されました。
 調査分析が終了してから、担当した学生にはゴミの分類、取り扱いに対して少なからぬ意識向上が現れました。そしてゴミは捨てるもの、ではなく、再生活用する貴重な資源となるものであり、ゴミ箱に代えて地球資源BOXなどの名称を使用してゴミ=資源と意識を変えるべきという意見も出ました。
 今回、地域に発生するゴミについて、ゴミ箱をどの位置に置くか、どのように回収するか、効率と費用の両面から十分に検討し、生活(衛生面、安全面)、商業、環境ほか集積された多様な情報を活用すべきであることが判明しました。そしてゴミは重要な情報源であることが再確認され、学生、教員ともに貴重な経験となりました。
 なお、この調査分析の報告内容は、改めて12月18日に開催される下北沢エリアマネジメント協議会の研究会にて当研究室?学生を中心に報告を行う予定になっています。

(注)下北沢商店連合会より許可をいただきました。