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2026.03.25
「AIエージェント時代」にこそ問われる人間力と感性
澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网(東京都世田谷区、学長:杉本義行)?社会イノベーション学部(学部長:南山浩二)は、2026年1月10日(土)、学部創設20周年を記念した特別イベント「社会イノベーション学部の20年とこれから」を開催しました。2005年、日本で初めて「イノベーション」を冠した学部として誕生した同学部は、開設以来「文理融合」や「多角的な視点」を重視し、現代社会の課題に向き合う人材の育成に取り組んできました。 本イベントでは、歴代学部長によるクロストーク、アステリア株式会社CXO 中山五輪男氏による特別講演、そして第一線で活躍する卒業生によるパネルディスカッションを実施し、AIやDXが加速する現代においてどのような人材が必要とされるか、社会イノベーション学部は変化し続ける時代の要請にどう応えることができるのか、熱い議論が交わされました。
【開催概要】
テーマ: 社会イノベーション学部の20年とこれから
シンポジウム: 2026年1月10日(土)13:00~16:30
ホームカミングパーティ:2026年1月10日(土)17:00~
オープニング:20周年の節目に、次の20年を問う

南山浩二学部長
冒頭、南山浩二学部長は、学部創設時のキャッチコピー「????「なりたい」と思った時に、「なれる自分」を育てるために」を引用しながら、「グローバリゼーションや生成AIといった技術革新が進む現代においても、自ら考え、学び続ける力の重要性は変わらない。むしろ、正解のない時代だからこそ、その価値は高まっている」と述べ、20周年の感謝とともに開会を宣言しました。

杉本義行学長
続いて登壇した杉本義行学長は、直近の政府によるAI関連の指針決定や、明治期の変革を描いたドラマなどを引き合いに出し、「現在は当時と同じく、古い価値観と新し い技術がぶつかり合う激動の時代である」と指摘し、「大学は失敗から学ぶ場所であり、アジャイル(俊敏)に挑戦し続ける姿勢こそが今まさに求められている」と、社会イノベーション学部の20年を労うと共に、未来に向けた更なる変化への期待を語りました。
第1部:歴代学部長トークセッション「文理並進のDNAを再確認する」
第1部では、歴代学部長4名が登壇。創設期?10周年期?コロナ禍?現在という4つのフェーズから、学部の設計思想と進化を振り返りました(司会:第3代学部長?古川良治教授)。
初代学部長?村本 孜(現?澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网監事) 「なぜ『イノベーション学部』ではなく『社会』をつけたのか。それはイノベーションが単なる技術革新ではなく、社会全体に普及し、人々の生活を変えて初めて意味を持つからです。澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网創設時からの理念である『文理並進(文系と理系の融合)』は、Society 5.0時代の今こそ、最も必要なメッセージです」と、創設の原点を語りました。

古川良治教授
第3代学部長?古川 良治(教授) 10周年の節目に導入したPBL(課題解決型学習)や「社会イノベーション特殊演習」に触れ、学部が一貫して実社会との接点を重視してきた歴史を解説。「生成AI時代においては、多角的に考える力を養うことが一層重要であり、『問いを立てる力』そのものをどう評価し育むかが、我々教員の次なる挑戦になる」と問題提起しました。

第5代学部長?内田 真人(現?澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网常務理事) コロナ禍での学部運営を回顧しました。「入学式も中止となる中、学生たちが自発的にオンラインスタジオを作り、新入生の不安解消に動いた。あの柔軟な発想と行動力こそがイノベーションの実践だった」と称賛。今後は「政策?戦略?心理?社会」の4領域をより大胆に掛け合わせ、既存の枠を超えた学びの「化学反応」を生む場を増やすべきではないかと提言しました。
第7代(現)学部長?南山 浩二(教授) 「生成AIなど技術の進化と普及のスピードは凄まじい」とした上で、「モデルなき時代だからこそ、論理的に考える力を涵養しつつ、学生の自由で創造的な発想を制度的にバックアップし、自治体や企業と連携して社会実装につなげる力を強化する」と、次の20年に向けた展望を力強く語りました。
第2部:特別講演「生成AI、AI エージェント、ノーコードが牽引する次世代DX の世界」

第2部では、アステリア株式会社 CXOであり、一般社団法人ノーコード推進協会 代表理事の中山 五輪男氏が登壇。「生成AI、AIエージェント、ノーコードが牽引する次世代DXの世界」と題し、最新技術がビジネスと教育に与える影響について講演を行いました。
「検索」から「対話」へのパラダイムシフト
中山氏は、情報収集の行動が「キーワード検索(クリック)」から「生成AIへの問いかけ(質問)」へと移行している現状を指摘。「これからのビジネスパーソンに必要なのは、AIに対して的確な指示を出し、壁打ち(ラリー)を繰り返して思考を深める力だ」と説きました。
実演:AIとの音声対話
講演中、自身のスマートフォンを用いてAIとの音声対話を実演。「寒さ対策」から始まり「澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网へのアドバイス」までを自然な会話で引き出すデモンストレーションを行い、AIが単なる検索ツールではなく、思考のパートナーになり得ることを会場に印象づけました。
Agentic AI(自律型AI)の到来
AIが自律的にタスクを判断?実行する「AIエージェント」の時代が到来しつつあるとし、企業の意思決定プロセスにAI役員が参加する事例などを紹介。「定型業務はAIに代替される。その時、人間に残る価値は『創造的解決力』と『人間関係構築力』である」と強調しました。
ノーコードによる「現場のDX」
プログラミング知識がなくともアプリ開発ができる「ノーコード」技術により、地方の病院事務職員が自力で業務システムを構築した事例などを紹介。「技術の民主化」が進む中で、文系?理系を問わず、誰もがイノベーションの担い手になれる可能性を示唆しました。
第3部:卒業生パネルディスカッション「AI時代を生き抜く『感性』と『突破力』」
第3部では、金融、外食、IT、イベント、メディアなど多様な業界で活躍する卒業生6名が登壇。学部での学びが社会でどう活きているかを語り合いました(進行:大貫 祐大郎 専任講師/卒業生、2017年卒)。
谷口(内藤) 愛 氏(2009年卒?1期生/株式会社ゆうちょ銀行):
「ゼミで学んだパーソナリティ心理学、たとえば内向性と外向性への不快理解が、営業現場でお客様の価値観を尊重し、信頼関係を築く土台になっています。育児と仕事の傍らCFP(公認ファイナンシャルプランナー)資格を取得するなど、学び続ける姿勢も学部時代に培われました」
醍醐 航 氏(2010年卒/カッパ?クリエイト株式会社):
海外事業における輸入規制の壁に対し、省庁や現地政府と粘り強く交渉し解決した経験を披露。
「『できない理由』より『できる方法』を考えるしつこさは、遠藤ゼミでの鍛錬のおかげ。成城生の持つ『相手を立てながら交渉する力』は大きな武器です」
渡邉 大瑛 氏(2013年卒/株式会社ウミガメ):
リスキリング支援の立場から「技術的失業」への危機感を指摘。してくださいました。
「AI時代に人間に残る価値は『感性』です。それは、日常の違和感に気づく力(!)と、問いを立てる力(?)。澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网社会イノベーション学部で磨くことができるこれらの力を伸ばすことが、個人の生存戦略になります」
新田 ?己 氏(2019年卒/一般社団法人東京マラソン財団):
大規模イベント運営における膨大な調整業務について語ってくださいました。 「ゼミのディベートで培った『人の認知と行動を多角的に理解する力』が、利害関係者との合意形成や、ランナーの体験設計に役立っています」
山口 文美可 氏(2020年卒/株式会社テレビ東京?株式会社テレビ東京コミュニケーションズ):
「社会?心理?経営?経済を横断的に学んだ経験が、配信ビジネスという変化の激しい現場で多角的な視点を持つ助けになっています。少人数授業で培った英語コミュニケーション力も、今の業務の支えです。」
南学 正敏 氏(2024年卒/KDDIスマートドローン株式会社):
実物のドローンを持ち込み登壇し、会場を沸かせてくださいました。 「コロナ禍でも『とりあえずやってみる』精神で、在学中に簿記や宅建、ドローン事業に挑戦しました。澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网には、そうした挑戦を応援してくれる温かい雰囲気(Psychological Safety、心理的安全)があります。」

最後に、都築幸恵副学長が閉会の挨拶に立ち、「20年間変わらない本学部の良さは、学生一人ひとりを大切にする『優しさ』と『人』の力です。AI時代であっても、この温かな文化を土台に、社会イノベーション学部はさらなる発展を目指します」と決意を新たにしました。
第4部:ホームカミングパーティ
宮島和美理事長
講演会終了後の17時からは、会場を移して「ホームカミングパーティ」が開催され、宮島和美理事長や戸部順一学園長からのご挨拶がありました 。 会場には、創設期の卒業生から現役学生、歴代の教職員まで多数が詰めかけ、立錐の余地もないほどの盛況となりました。参加者たちは、懐かしい恩師や旧友との再会を喜び合い、それぞれの近況報告や当時の思い出話に花を咲かせました 。また、現役学生が社会で活躍する先輩たちに熱心に質問を投げかける姿も見られ、世代を超えた「タテとヨコ」のつながりが再確認される場となりました。 会場は終始、笑顔と活気に包まれ、参加者たちは母校のさらなる発展を願いつつ、名残惜しそうに散会しました。
戸部順一学園長
むすび
社会イノベーション学部にゆかりのある皆様から、「特別講師の方の話がとても興味深かった」「とても素敵な会でございました」「このようなイベントをどんどん開いて欲しい」など、嬉しいお言葉をたくさん寄せてくださいました。第6代学部長である遠藤健哉は、参加いただいた卒業生の方々との再会の喜びをお伝えしたうえで、「卒業生は学部にとってかけがえのない「財産」であり、社会イノベーション学部がより一層イノベーティブな学部へと発展していくために、ぜひ皆さんのお力をお借りしたい」と語りました。
澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网社会イノベーション学部は、次の20年を切り拓くため、学部のイノベーションを続けて参ります。