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  • 2023.04.20

    【開催報告】国際編集文献学研究センター主催 出版記念イベント『フェイク?スペクトラム-文学における<嘘>の諸相』

2023年3月17日(金)、本学9号館グローバル?ラウンジにて、国際編集文献学研究センター主催による『フェイク?スペクトラム—文学における<嘘>の諸相』出版記念イベントを開催しました。当日は、本学学生?教員だけでなく、様々な研究機関から幅広い分野の大学院生?研究者を中心に、多くの方々にご参加いただきました。合評会?座談会を通じて、執筆者、評者、そしてフロアとの間で、熱のこもった意見交換がなされ、有意義かつ実りあるものとしてイベントは成功裏に終了しました。

 


まず、合評会では評者に3名の先生方をお迎えし、本書の各部の内容についてそれぞれの観点からご講評していただきました。ダンテを中心とした中世イタリア文学をご専門とする原基晶先生(東海大学文化社会学部准教授?本センター特別客員研究員)には、近代以前の文学を扱った第一部「現代とは異なるフェイク」を、続いてパスカルを中心としたフランス近世文学?思想をご専門とする山上浩嗣先生(大阪大学大学院人文学研究科教授?本センター特別客員研究員)には、テクスト編集の問題にフォーカスした第二部「編集にまつわるフェイク」を、そして最後に、現象学を中心としたフランス近現代哲学をご専門とする村瀬鋼先生(本学文芸学部教授?本センター研究員)には、近現代の文学作品を論じた第三部「現代に生きるフェイク」を中心に、それぞれの論考にコメントをいただきました。


加えて、原先生、村瀬先生には、本書のテーマである「フェイク」の問題をひろく論じた「序章」についても、現代の政治的メディア的状況を踏まえた同時代的な視点から、そして<存在>と<現れ>をめぐる根本的な哲学的問いへの応答という観点から、それぞれ論じていただきました。その後の質疑応答では、こうした時事的かつ普遍的な問題としての「フェイク」を、文学作品の読解とテクスト編集の批判的検討という2つの側面から扱った本書をめぐって、その構成の意義や限界などについてフロアからも様々なコメントをいただきました。

 


続く座談会では、本書の執筆者の先生方を壇上に迎え、それぞれの論考に関してコメントをいただきました。モデレーターには、明星聖子先生(本学文芸学部教授?本センターセンター長)とともに本書の編者を務めた納富信留先生(東京大学大学院人文社会系研究科教授?本センター特別客員研究員)にご担当いただきました。今回ご参加いただいたのは、松田隆美先生(慶應義塾大学文学部教授?本センター特別客員研究員)、井出新先生(慶應義塾大学文学部教授?本センター特別客員研究員)、瀧本佳容子先生(慶應義塾大学商学部教授)、伊藤博明先生(専修大学文学部教授?本研究センター特別客員研究員)、佐々木孝浩先生(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫教授)、下田和宣先生(本学文芸学部准教授?本センター研究員)、中谷崇先生(横浜市立大学都市社会文化研究科准教授?本センター特別客員研究員)、北島玲子先生(上智大学名誉教授?本研究センター特別客員研究員)です(本書執筆者順)。座談会、そしてそれに続く質疑応答では、「フェイク」の問題をあえて<文学>を軸にして論じた本書をめぐって、その問題設定の意義と限界などについて議論が交わされました。文学において「フェイク」を論じる難しさと面白さ、「フェイク」をめぐる現代と過去の類似性、あるいは、それぞれの政治的背景や地域性に応じて様々に立ち現れる「フェイク」(とそれに対する社会的反応)の多面性など—まさに本書『フェイク?スペクトラム』の名に相応しい多岐に渡る論点が出されたと思います。

本イベントでは、本書を手にとっていただいた読者の方々から温かい、そして同時に鋭いコメントをいただきました。ご参加いただいた方々に改めて感謝申し上げます。

国際編集文献学研究センターでは、今後も定期的に編集文献学にかかわるイベントを開催いたします。その際には、改めて本学サイトでお知らせしますので、ご興味?ご関心のある方は、ぜひご参加ください。