「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
フランス文学といえば不倫、姦通、社会問題が得意で成人向きです。ところが、恋する少年少女、あるいは恋に憧れる彼らを、児童文学ではなく、まさに大人向けに描いた小説が、1920年代前半に輩出します。コレット『青い麦』を手掛かりに、毎回、違った作品を取りあげながら、この現象を考察します。
<テキスト>
コレット著『青い麦』光文社古典新訳文庫 本体619円+税
ISBN-10:4334752195
ISBN-13:978-4334752194
※テキストは各自でお買い求めいただき、講座時にご持参ください。
各回テーマ
(1) 三つのジャンル:幼年時代の回想、教養小説、児童文学
(2) コレット『青い麦』:泣き虫の少年、ためらう夫人、少女の成長
(3) コクトー『山師トマ』:下絵に『パルムの僧院』と作者の戦争体験
(4) マルタン?デュ?ガール『チボー家の人々』より「美しい季節」
(5) ジッド『一粒の麦もし死なずば』
(6) デュラスの短編「ボア(大蛇)」:1920年代の女子寮
講師紹介
専攻:フランス文学?思想
今年2月、世田谷美術館の「パリジェンヌ展」がらみの講演会を準備しながら、これまでフランス文学の中の少女たちにあまり関心がなかったことに気づきました。名作を、男性主人公でも彼の憧れの女性でもなく、パリジェンヌから読み直したくなりました。
お問い合わせ
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