「成城 学びの森」オープン?カレッジ
講義内容
2016年の「山の日」祝日制定に伴い、「山ガール」に象徴される若い女性や中高年を中心に登山ブームが再来している。登山は適度な運動であるのみならず、百名山達成など目標設定も可能でモチベーションの維持が可能であり、さらに、森林浴の効果なども期待でき、国民の健康維持のための有力なエクササイズのひとつである。一方、日本の登山においても高地脳浮腫や肺水腫など重篤な高山病は起こりうる。また、特に中高年は糖尿病や高血圧など健康面で不安を抱えていることが少なくなく、低圧?低酸素環境が誘因となり、高所での虚血性心疾患や脳血管障害などの発症により突然死をきたす患者が増加することが懸念される。本講演では糖尿病やてんかんなど合併症を有する患者や中高年の登山における留意点や登山前の健康診断の重要性を含めて8千m女子登山隊隊長から学んだ経験に基づき安全に山を登るための健康管理について話したい。
講師紹介
中学(水泳部?生物部)、高校(グランドホッケー部?社会科学研究会?劇団闇に蠢く)(1971年卒)を澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网で過ごす。1980年に東京女子医科大学を卒業、脳神経センター神経内科に入局。大学病院にて神経内科診療に従事しつつ、1983年セプチュカン峰(5,200m、ブータン)初登頂(日本女子登山隊隊員)、1988年ガッシャーブルムII峰(8,035m、パキスタン)登頂(日本女子登山隊 隊長)。1988年には米国Cornell大学North Shore University Hospital臨床免疫学部門に留学し、分子免疫学の研究に従事する(Chiorazzi教授、Gregersen教授)。1994年に東京女子医科大学脳神経センター神経内科へ米国から帰局、2001年講師、2004年准教授。この間も2002年チョー?オユー峰(8,201m、中国)登山(日中友好チョー?オユー女子合同登山隊 隊長)、2005年チョモランマ峰(8,848m、中国)登山(日?中友好チョモランマ女子合同医学登山隊隊長)。2013年脳神経センター神経内科を退職し、沢田はしもと内科院長(世田谷区祖師谷大蔵)。神経内科専門医。国際認定山岳医。
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